結婚22年!きっかけは高校の学園祭で<前編> 結婚のきっかけ

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結婚22年!きっかけは高校の学園祭で<前編>

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結婚のきっかけ編集室

2018-9-21

結婚22年!きっかけは高校の学園祭で<前編> -

練馬区大泉学園で和菓子屋と居酒屋を切り盛りする、結婚22年目の中西ご夫妻。夫婦漫才を聞いているような軽快な会話のキャッチボールにインタビュー中大笑い。

出会いから伺っていきたいのですが・・・。

良一さん:
出会いはね、高校の学園祭。僕が板橋の城北高校で、彼女は十文字高校、セーラー服着て学園祭に来ていたんです。
城北高校の文化祭って意外と人が集まるんです。2日間で1万人くらい。



すごい人数ですね!



美和子さん:
東上線って学校があまりないんですよ。楽しそうな学園祭って城北高校くらいなんです。だからみんな行くんですね。女子高校生が多いんです。
私は友達と一緒で。



良一さん:
僕は軽音クラブで、ヘビメタのボーカリストでした(笑)
演奏後に彼女に声をかけたんです。演奏後だから普通の人よりちょっと違う格好してた(笑)



美和子さん:
え? 学ランじゃなかった? あんまりよく覚えてないな。
会った時の格好とかまるっきり覚えてなくて・・・。



良一さん:
学際帰りに彼女をナンパして・・・友達とみんなで池袋の丸井の隣の喫茶店へ行ったんだよね?!



美和子さん:
そう。私は一緒にいた友達と二人だったんですけど、彼のお友達は3人くらいいて、みんなで話をしたり電話番号を聞いたりして・・・。



良一さん:
そうそう。俺が彼女に「電話番号を教えてくれ、教えてくれ!」って一生懸命に頼んで、教えてもらったのがきっかけなんです。
でも、その時は彼女には彼氏がいたんですよ。で、俺も彼女いたんだよね(笑)ははは。
おかしなことになっちゃうなあー。これはまずいよねえ。



美和子さん:
でも、本当のことだもの。



良一さん:
長いの。俺たち。出会って8年くらい付き合ったんです。
お互いにその頃はそれぞれ彼氏、彼女がいたので、最初の頃はまだ正式に付き合ってなかったんですよ。



では、そちらは自然消滅というか、それぞれ段取りをつけていったわけですね?(笑)



良一さん:
そうそう(笑) 高校3年の卒業式の日かな。 彼女は一つ上だから女子大生になっていて、卒業式の日に来てくれたんだよな?



美和子さん:
そうですね。学校じゃないけど、池袋駅で待ち合わせてね。でも、その時は付き合っていたわけじゃなくて、ただの電話し合う友達だったんです。私には彼がいたし。 電話をしたり、しなかったりっていう仲だったんです。電話だけ。



良一さん:
俺のライブに来てくれたりしていたよね。



美和子さん:
そうそう。私は一つ年下の妹と一緒に彼のライブを見に行ったりしていましたね。彼は妹と同じ年なんですよ。 で、割と仲良くなっていって・・・。お互いに彼氏彼女がいたので、付き合うとかそこまでは思わなかったんです。



良一さん:
それで俺が受験を失敗して、浪人が決まって・・・ジャイアンツのその年の開幕の日に・・・そういう間柄になっちゃったというか(笑) 彼女が彼氏と別れたのが、俺が高校卒業した後くらいの時だったので・・・。



美和子さん:
おもしろいですよね。付き合うなんて全然思わなかったんです。

結婚22年!きっかけは高校の学園祭で<前編> - 結婚までの道のり

結婚までの道のり

良一さん:
はっきり「付き合おう」とか言ったことはなくて・・・何となく。決定的な言葉を言ったことがなくて。
結婚も何となくで、「結婚しよう」とか言ってないんです。



美和子さん:
良く聞かれるけど、きちんと言われたことがなくて・・・何か言われてたかなぁって。



良一さん:
ただ何となく「大学卒業して2、3年で家の仕事を覚えたら結婚しようか」っていうくらいの話はしていたけど、会話の中で言ったくらいで、自然に結婚するのが決まっている感じでした。彼女の親とも・・・。
彼女はうちにも良く遊びに来ていたし。ただ、彼女のお父さんにはちゃんとお願いに行きましたよ。



美和子さん:
父に挨拶をしには来てくれました。母はざっくばらんな感じでしたけれど。



良一さん:
「お嬢さんをください」とはちゃんと言ったけれど。



美和子さん:
けじめがないよね。いつ言われたのかも分からない。だから、私達ってちゃんとした記念日がないんです。



良一さん:
ただ、お互いにいないと困るみたいにはなっていたよね。



美和子さん:
じゃあ、式はいつにしようかっていう感じで、どんどん進んでいったんです。



良一さん:
和菓子屋は暮れになると一番忙しくなるから、こっちに合わせてもらって結婚式の日を決めました。比較的暇な12月の日曜日の大安に。



奥様は、和菓子店を手伝うことになるのは承知で結婚されたんですか?



美和子さん:
そうです。大体そうなるであろうとは。
私の家も酒屋だったので・・・ただ、うちは女家系だったので私が20歳くらいの時に稼業を止めてしまったんですが。



良一さん:
彼女の家は老舗の酒屋さんで、この人で8代目が9代目くらい。それこそ享保年間くらいからの・・・ね。



美和子さん:
そうなんです。だから本当は親は養子が欲しかったんです。



奥様は結婚される前は何をされていたのですか?



美和子さん:
私は短大を出てから、数寄屋橋阪急百貨店にいたんです。3年くらいしてオンワード樫山で3年間働きました。



良一さん:
そう。「夜霧のハウスマヌカン」だったの。そんな歌あったよね?
オンワードが初めて女の人のブランド「23区」を立ち上げた時に、その店長になったんだよね?



美和子さん:
そうなんです。洋服を売っていたんです。その頃からずっと彼と付き合ってきていました。
彼は全く職場とかには来なかったですけど。



良一さん:
そう。俺、そういう華やかな銀座とか嫌だし。週一で池袋で会ったりね。



美和子さん:
そう。デパートは平日の火曜日がお休みなので、彼に休みを合わせてもらって池袋で食事したりしていました。



お互いに実家に住んでいたんですか?



美和子さん:
そうです。私は実家が柏なんですが、短大も実家から通っていました。でも、短大が新座にあったから、彼が学校へ車で迎えに来てくれたりもしてたよね。



良一さん:
彼女は短大で食物栄養科だったんで、研修場所として、朝霞の自衛隊駐屯地に給食を作りに行ったり・・・。
俺は車で彼女を送ったりしていて、アッシー君みたいなことをしていたんです。言葉が古いかあ・・・。



美和子さん:
そんなこともやってたわねえ。

へえ、食物栄養科っていうことは今の仕事と・・・。



良一さん:
そう。繋がっているんだよね。



美和子さん:
そうですね。間に洋服が入っちゃいましたけど。おもしろいですね。
早く結婚したいとか、早く仕事を辞めたいとかもなくて、仕事を続けるとかも思っていなくて。自然に・・・彼がこの家の仕事を覚えて何年かしたら、それに合わせて辞めようかなとは思っていました。自分では何となくそうなるんであろう、とは思っていました。

ただ、それを口に出していったりとかはなかったですけど、今から考えると不思議な感じです。
あとどれくらいで結婚しようかとも言われたことはないし。ほんとに、じゃあ来年? とかそういう感じでした。



良一さん:
うちはそういうはっきりした「けじめ」みたいなことはしてないんだよね。



美和子さん:
そうなんです。結婚記念日も結婚した12月1日は覚えているけど、入籍をいつ出しに行ったとかは全く覚えていなくて。



良一さん:
区役所に行ったのも覚えてないんです。なんとなく、付き合っている間に家族っぽくなっちゃっていたかもしれないね。
うちの親とかは普通に嫁に来るって思っていたものね。結婚する前に家族と旅行もしてたよね?



美和子さん:
結婚する何年か前の話ですけど。彼の家族旅行に一緒に行っていたりしていましたね。
で、義父の実家に行ったり。



では、結婚式にはもう、和気あいあいな感じだったのですね。



美和子さん:
そう。だから割と親戚の人とかも顔を知っていたし。なんか不思議ですよね。「はじめまして!」っていうのがあまりなかったですね。



良一さん:
無かったね。高校の友達も大学の友達も全部知っているし。



美和子さん:
そうね。中・高・大みんな知っているわね。だから、私、本当は千葉の柏出身なのに、友達みんなには練馬が地元なんだって思われているんです。
お客さんにも千葉県っていうと「えーっ」って言われるの(笑)

結婚してからのギャップはなかった?

美和子さん:
一つある! 和菓子屋さんって、すごくゆったりと接客してゆったり商売している感じがしていたんですけど、すごくバタバタする・・・忙しい商売なんだなあって思いました。
和菓子って洋服と同じようにゆとりを持って接客したりお使い物を作ったりというイメージがあって・・・そうじゃあなかったですね。
お客さんが並んじゃったりして、ああ、お団子お団子って。ああ違うって思いました。

良一さん:
そんなに忙しいとは思わなかったんだ・・・。

美和子さん:
思わなかったの。和菓子屋さんってこんなに忙しいだって思いました。今は時代的に少し和菓子屋も落ちてきているんですけれど、私が嫁いできた頃はすごく忙しくて。
だから、この仕事をするのもそんなに構えないで・・・それはどうなんだろうってあんまり意識しないでいられたんです。特に(和菓子の)勉強もしませんでしたが・・・もう見よう見まねでした。

良一さん:
俺はどう? 結婚して人間的には問題なかった?

美和子さん:
彼は意識して作るタイプではないからそのまま・・・変わらないですね。

奥様の事は? 結婚して何か変わったとか?

良一さん:
本当にすごく良く働いてくれます。僕より仕事が好きですね。
彼女は何でも楽しそうにやるんですよ。子育てもそんなに神経質にならないし。



美和子さん:
そうですね。性格的にあまり気にしないので。
家事も仕事も・・・うまく出来るとか出来ないは別として、どっちもやらなきゃいけないっていうプレッシャーはないですね。



良一さん:
どっちかって言えば俺の方が神経質だよね。



美和子さん:
そうね。彼の方が神経が細かいですね。子どものことは特に!
子どもの学校面接とかも全部彼が行くし、受験校を選んだりするのもするし、学校案内とかも調べてくれて、もう、ほとんど。願書を取りに行ったり、塾の三者面談も全部。
たまたまお店やっているから私が出られないっていうのもあるんですが、彼に「どっちが行く?」って聞いたら店番するよりはそっちが良いって。



良一さん:
俺の方が詳しいものね。自分でも受験しているし。子どもが3人いるんですけど、上から全部ダーって。

結婚22年!きっかけは高校の学園祭で<前編> - 結婚してから子煩悩パパに!

結婚してから子煩悩パパに!

ご主人は小学校のPTA会長をされていたと伺いましたが。



良一さん:
そうなんです。一番上のお姉ちゃんが6年生で、一番下の子が1年から6年までの間に4年くらいやってたね。



美和子さん:
そう。4年間くらいはPTA会長をやって・・・だから、小学校の事は私は詳しくないけれど、彼は学校の事はほとんど知ってましたね。先生の事も良く知ってるし。
地域のお母さんとも仲良くて「中西会長!」ってよく声をかけられていましたね。



良一さん:
PTA関係の方々は今でも皆さん仲良くしてくれています。



美和子さん:
そう。お客さんとしてPTA関係のお友達が良く来てくださいます。宴会もやって頂いたり、ランチもよく食べにきて頂いて。



教育を通じて地域ネットワークができているのですね。



良一さん:
そうですね。



美和子さん:
何かうちも貢献が出来れば・・・地域のお子さんがいる方々に何かプラスであればいいなと思っています。彼はPTAがきっかけですが、それをやらなければ、きっと全く何もしない父親だったと思います。PTAに関わったことで、多少変わってきたんです。
ちょっと面白くなったようで、学校へ行くのも嫌じゃあなくなっていったし。率先していくようになりましたしね。抵抗がなくなったんでしょうね。
それまでは、ずっと仕事ばっかりの職人だったけれど。



良一さん:
そうだね。うん。二人の共通の目標が「子供をきっちり育てる事」だったので。
我が家なりの「普通に楽しく」っていう目標があるから、子育てに関しては気が合うよね。



美和子さん:
そうね。彼は子育ての話をしてると凄く機嫌がいいんです。子育てが大好き!



良一さん:
子ども好きなの。



美和子さん:
だから、こどものご飯を作ったり・・・。



良一さん:
子どものごはんは僕が作るんですよ。栄養バランスを考えて。



美和子さん:
夜のご飯は全部。メニューを決めて自分で買い出しして。こっちの仕事の合間を縫って作りに行って・・・。



お二人で連携しているのですね



良一さん:
結果として連携していることになるのかな。彼女は下で仕事だから(お店が1階でご自宅が2階)。



美和子さん:
店が忙しい時は、彼は15分くらいで夕飯を何品も作って、また下に降りてきて、今度はラーメンを作ってみたいな。毎日がそれの繰り返し。
宴会が入れば、子どもにはご飯の時間をずらしてもらって。「今日は8時半くらいだよ」って。



良一さん:
忙しい時はちゃんとうちの子どもたちも待っててくれるんです。



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和食居酒屋「小麦屋満月」「御菓司満月」


練馬区大泉学園町7-14-26 中西ビル
営業時間:昼・午前11時から午後3時/夜・午後5時から午後10時(ラストオーダー)まで
定休日:火曜日

大泉学園の「満月」さんは、昼は和菓子店と和食を、夜は雰囲気の良い居酒屋を営んでいます。「和菓子屋なのにめちゃくちゃラーメンが美味しい」と練馬では有名なお店。
特に「月麺火山」(激辛肉もやし)という激辛ラーメンがおすすめ!
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<後編へつづく>
インタビュー 2013年5月27日
満月堂 中西良一さん・美和子さん 結婚のきっかけ

満月堂 中西良一さん・美和子さん 結婚のきっかけ