バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<前編> 結婚のきっかけ

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バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<前編>

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結婚のきっかけ編集室

2018-9-21

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<前編> -

平澤成基さんは横浜を中心に活躍するミュージシャン。ジュエリーショップにお勤めの佳恵さんとは再婚同士。結婚に慎重になりがちな再婚カップルに届けたい、元気が出るインタビュー。

お二人の出会いは?



成基さん:
僕は神奈川県の藤沢なんですけれど、近所にソウルバーがありまして、あっ、ソウルミュージックがかかっている所なんですけど(笑)、仕事から帰るとよく飲みに行っていたんです。そこに彼女がたまたま来ていて、そのお店の人が「この二人、たぶん合うよ」なんて言ってある時、紹介してくれたんだよね。



佳恵さん:
私も友人とシェアをして藤沢に住んでいたんですが、疲れた時なんかに時々そのソウルバーに行っていたんです。女性のバーテンダーもいたので、女性でも一人で行けるようなフレンドリーなお店だったから。
一番最初に彼に会ったときは、偶然たまたま座った所で彼と話をしたんです。その当時、私は音楽関係の仕事をしていて、彼がミュージシャンだということは全然知らずに話をしたら、二人で音楽の話で盛り上がったんですね。その様子をお店の方が見ていて・・・。

その時は彼と連絡先を交換することもなかったのですが、その後、お店の方から「この間来てた彼ね・・」みたいな話を聞いて、彼の情報が耳に入ったりしていて。
そのあともお店で彼にまた会ったり。そういうことが何回かあって・・・ね。
2回目以降は、お店の方が何となく上手く引き合わせてくれたような感じでしたね。彼の方に私の情報が伝わっていて、彼の情報は私に伝わってっというようなことがあって。



成基さん:
うん。そうだね。最初は普通にしゃべる感じで盛り上がったっていうくらいでしたね。
ただ、彼女はクラッシックのレコード会社のプロデュースをやっていて、自分はポップスの方でレコードを出したりしていたので、全然ジャンルは違ったのですが・・・音楽って行くとこまで行くと、ジャンルが違っても大体同じような感じで話が出来ることが多いんです。
それで不思議と、ああ、こういう話が出来るんだなあって思って。

そういう話が出来る人って滅多にいないですし、自分は表に立つ人間で、彼女はずっと裏方をやっている人だったのでそういう意味でも、何となく合うなーっていう感じがとってもしたんですよね。それでいて一緒にいてスゴイ楽しいという・・・はい・・・なんかもっと粋なこと言えりゃいいのになぁ(笑)!

出会ってから付き合うまではどのくらい?



佳恵さん:
出会ってから付き合い始めるまで1年も経ってないんです。でも逢ってすぐに付き合い始めたのわけではないし・・・半年くらいで付き合い始めるようになった・・・そんな感じだったよね。



成基さん:
そうだね。そんな感じだね。



佳恵さん:
二人とも結婚経験があるので、いきなり結婚っていうのも・・・それにある程度歳もいってるので、一緒に生活をしてみて合うか合わないか・・・というのもちょっとあったんです。
まずは籍を入れずに同棲をして一緒に生活をしてみて、それでちょっと違うねっていうことだったら、それはそれでまた話をしようって・・・ね。



成基さん:
そうだったかもしれないね。



佳恵さん:
ほとんど覚えてないでしょ?!(笑)



成基さん:
うん、覚えてないなあ・・・自然の成り行きだからねー。
でもなんかね、やっぱり日々の生活をしてみてわかることって多いから。生活してみないとわからないじゃあないですか。生活力のほうが大事だっていう人もいるだろうけれど、生活力があった上での一歩っていうか・・・精神的なもののほうが大事なような気がするんですよね。僕らにとってはそっちの幸せの方が大事な気がして。
僕らが選んでいる所も湘南という海の近くで、やっぱり・・・そういう気分を選ぶような人たちとも出会っているから、余計にそう思うのかもしれませんけど。



佳恵さん:
結婚も同棲していたので、そのまま自然に・・・ね。



成基さん:
そうですね。自然にそうなりましたねぇ。



佳恵さん:
同棲する時は引越しなどもあったので、きちんと話をして・・・という感じでしたけれど、籍を入れる時はもう生活もしていたので、そのまま自然に・・・そうしようかーみたいな感じで・・・結婚したんですよね。



成基さん:
そうだね。一緒にいるならそろそろちゃんとしなきゃいかんよね、という感じだったよね。



プロポーズは?



成基さん:
プロポーズは・・・あったかなぁ?!



佳恵さん:
私の中では、もしかしてあれだったのかなあっていうのはあるんだけど。



成基さん:
あっそう?!



佳恵さん:
自然な感じで結婚しちゃったので、しっかりとしたものはないのですけど、記憶に残っているのは・・・朝、車で駅まで送ってもらった時だったと思うんですけど、いきなり「籍いれようか?」って。
結婚しようとかそういう感じじゃあなくて・・・確かそうだったかなって。私もあやふやなんですけどそんな記憶があります。
それで、「あっ、いいかな」って思って、「じゃあそうしようか」って言ったと思うんですけど・・・。



成基さん:
あーそうだったかな?! 全然覚えてない(笑)
でもそうだったのかもね?



佳恵さん:
そう、そうだったかもねー(笑)!
それで、それが12月くらいの寒い時期だったからお正月にも入るし、だったらちょうど、それぞれの両親にも話に行く良い機会かもねって。
それで、お正月にお互いの家に行って・・・っていう流れでした。ね?



成基さん:
そうだね。それは覚えてる。



お二人のご結婚日はいつ?



佳恵さん:
入籍をしたのは2011年の2月2日です。年と月日で合わせて「良い夫婦の日」なんです(笑)
11月22日じゃあないんですが、これなら年も忘れずにいれるかなと。



成基さん:
何となく二人でそんな話になった様な感じで・・・(笑)



佳恵さん:
お互い再婚同士なので式は挙げていないんです。2度目ということもあって身内だけで集まって食事をしたという程度でした。
いずれパーティーみたいなものをやろうねって言っているんですが・・・。



成基さん:
そう。ただ時間がなくてね。今、40代ですし、お互い仕事が忙しいんで、もうちょっと落ち着いてからでもいいかなって思っているんですけれど。
もうね、朝と夜にしかあってないよね? 休日は僕が仕事が多いし。
だから休みはお互いに日にちを作らないといけないけれど、そのくらいの距離感が逆に楽しいのかもしれないね?

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<前編> - 共通の趣味は・・・

共通の趣味は・・・

音楽以外にも共通の趣味を!



成基さん:
最近はね、趣味でなんかやろうって二人でテニスを始めたんだよね。

佳恵さん:
そう! 共通の趣味というか、体を動かしておいた方がいいよねっていうことでね。

成基さん:
共通の趣味としては音楽も一つあるけど・・・彼女はピアノを弾けるし、僕は歌えるので一緒にやれば合奏出来るんですよ。でも、なんか・・・ね?

佳恵さん:
そういうこととは関係ないところで共通の事をっていうことで、テニスをやりたいねって。まだ始めたばっかりなんですけれど。

成基さん:
この前、アマゾンでラケット買ったんだよね。

佳恵さん:
そうなんです。とりあえず買っておこうって、まずは道具から! 形から入らなきゃって。

成基さん:
海沿いに素敵なテニスコートがあるんですよ。海がバーッと一望できるテニスコートがありまして、そこでやろうかって。
みんなでやったらそうとう盛り上がりそう!

佳恵さん:
私の父もテニスをやっていたので父も誘えるし、友達にもテニスをやっている人が何人かいるので、ちょっと声掛けするとすぐに集まってくれるので。
やっぱり二人だけだと、あまり上手くないもの同士でやっていても、すぐ玉ひろいばっかりになっちゃう(笑) 人数を多くしてゲームが出来るくらいになると楽しいんじゃないかな。

成基さん:
みんな適当に呼んで・・・下手でもみんなが集まってね・・・終わった後のアフターテニスがまた楽しいよね。バーとかに行ってみんなでワイワイやっている時に仲間になってとか、そういうことの一つのツールとしてもいいよね。

佳恵さん:
確かにそうね。



仲間たちと集まったり、ホームパーティーなどはよくやるほう?



成基さん:
僕はポップスをやっているので、けっこうバンド関係の音楽仲間が多いんです。バンドをやった後に打合せとして飲みに行くくらいですね。

佳恵さん:
たまーにうちに来てバーベキューやったりもしたよね?

成基さん:
そっかーそうだね。やったね。

佳恵さん:
皆さん、ミュージシャンだから平日のお休みの方が中心なんです。以前は、私がオフィス勤めだったこともあって、土日祝日のカレンダー通りのお休みでしたので、なかなかタイミングが合わなかったんです。今はシフトで平日休みがほとんどになったので、一緒に動けるようになりました。
ただ、最近はまた、皆さんとタイミングが合わなくて・・・ホームパーティーとかやっていないんです。
ほんとは集まっていろいろできたら楽しいんですけれどね。

成基さん:
みんな売れっ子のミュージシャンなので、ツアーにもよく出かけているような人たちなんです。だから、ツアーなどが終わったら、みんなで集まって飲めるようになると思うよ。
まあ、若い時はコンサートやなんやらガンガン外に出ていたけど、今はそれほどやっていないし、落ち着いてきた連中が多いからね、またそのうち集まれるんじゃないかな。そろそろね。

佳恵さん:
そうね。また集まりたいわね。



結婚記念日はどうしてる?



佳恵さん:
イベントという感じではないよね? ただ、忘れないような日を決めたので、その日は家でちょっと美味しいものを作って食べたりとか・・・ね。
外でというのはまだやっていないですね。

成基さん:
彼女は料理がとても上手いんです!
家でもすごい料理を作ってくれたりするんですよ。彼女はドイツにずっといたのでドイツ料理をね。
お肉の料理とかちょっと変わっているんですけれど、えーっこんなのあったんだぁなんていう料理を作ってくれるんです。

佳恵さん:
たまにですが・・・そういう時はね。

成基さん:
いやいやそういう時だけじゃなく・・・いつもちゃんとやってくれていますよ。
ただ、そういう時は時間をたっぷりかけて、前の日くらいから仕込んで作ってくれるんです。何時間もかけて作ってくれるんですよ。

佳恵さん:
基本的に手抜き得意なんで(笑) オーブン料理とか。
ドイツではオーブン料理が多いので、オーブンに入れて任せればいいというところが非常に自分に合っているんです。それでいて、オーブンから出てきたときは見た目が、あらーすごい! みたいな豪華な感じで出来上がるので。

成基さん:
ははは・・・いやいや、俺なんかわかんないからすごいなーって(笑)

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<前編> - 家事の分担は?

家事の分担は?

ご主人はお料理したりする?



成基さん:
一人暮らしが長かったので大抵のものは作れます。スタンダードな・・・やつね(笑)
男が作る料理ってやつ。



佳恵さん:
炒め物関係とかね。けっこう作ってくれます。



家事分担ってある?



佳恵さん:
何となーく簡単な、さっくりとした役割分担的なものは出来ているよね?



成基さん:
そうだね。



佳恵さん:
朝は主に私で、夜は彼が早く家に帰れるときは何か作ってくれているんです。



成基さん:
近所のスタジオで歌を教えているので、通勤時間がないのでね。
彼女は7時に仕事が終わっても帰宅時間が9時位になるので、僕が作っちゃおうかなって。



佳恵さん:
家に帰ってご飯が出来ているので最高にうれしいんです。ありがたいです。



成基さん:
お互いにやれば楽しくなるものね?



佳恵さん:
そうね。最初からお互いこんなにスースーと上手くいっていたわけじゃあなかったけれど・・・。今までの生活リズムがお互いにあったし、私もずっと自分のリズムで生活をしていたので。最初一緒になった時って、お互いのリズムがどうしても違うじゃないですか。だから、そのあたりをちょっとずつ調整していったというか、あわせていったみたいな感じです。

私が得意なものもあるけれど、不得意なものもあるし。彼が出来ないこともあるけど出来る事もある・・・みたいな感じで「じゃあこれが出来るんだったら、お願いしちゃおうかなあ」とか・・・ね。
逆に私も「これ出来るけど、ここまでやっちゃうと私自身がいっぱいいっぱいになっちゃうから、宜しくね!」とか。
そこら辺をお互いに少しずつ合わせてやってきた結果かなって思うな。



成基さん:
根が真面目なんだよね。って自分でいうと・・・(笑)



佳恵さん:
えっ? なんで自分でいうの?(笑)



成基さん:
まあ、初めはお互いわからなくて一緒にいたんですけどね。でも例えば、自分の音楽でいうと・・・若い時はただ目立とうとかそういう感じの気分が多かったんですけど、デビューも何回かしてきて長く音楽をやっていると、エンターテイメントをどう作っていくかということを試行錯誤しながら作ってく・・・それは器を作っている職人さんみたいな、一つずつかけらを合わせて作っていくような作業なんですね。
で、それって本当に真面目にやっていかなきゃ良いものにならないんです。すごく真剣にそれに向かってやる・・・そういうことをやり続けていく。

彼女も(僕が)打ち込んでいるのを見てくれているし、僕も彼女が朝早くから頑張ってくれているのを見ている。それで「じゃあ、俺も頑張んなきゃ!」ってやっていたら、お互いに助け合おうみたいな感じになっていたんです。だから、お互いに頑張れていたからよかったのかな。
彼女に出逢えてえてよかったなあって思いますね。



佳恵さん:
私も、彼に出逢えてすごくよかったなあって思っています!

喧嘩なんてしない?



成基さん:
めったにしないよね。



佳恵さん:
しないね。あまりというかほとんどしないね。



成基さん:
喧嘩する暇がないよね。だって、家に帰って映画でも見て・・・ご飯食べて、飼ってる犬をあやして、掃除して寝てみたいなね(笑)



佳恵さん:
あんまり喧嘩する暇がないっていうか・・・。そんなポイントもないしね。



成基さん:
そうね。ないよね。



佳恵さん:
そうねえ。私も疲れて帰ったときなんかに、ついつい角が立ったものの言い方をしてしまっているんですが、彼が変に返してくることがないから助かっています。
きつくものを言ってしまっている時もあると思うんですが、そういう時に、彼は上手くやんわりとやってくれるから・・・変に返されちゃったら、私も多分カチンと来てワーってなっちゃうだろうけど、それがないのは、彼が柔らかく返してくれているお蔭だろうなって思いますね。
喧嘩は本当にないよね。



成基さん:
ないねー。



佳恵さん:
何となく・・・若干緊張感が走るって程度で(笑) ちょっとだけそういう瞬間はあるけどね?



成基さん:
そんな程度だね。それより、次の時の楽しみを見つけてそれに向かってやろうよっていうことのほうが多いかな。
例えば、二人で一緒にこの日に休みを取って・・・それからそれに向けてどう生活しよう? とかね。
そういうことしかないよね?



佳恵さん:
ホントそうね。



平澤成基さんは通称「トラ」さんとして、藤沢や横浜を中心に活躍しているアーティスト。「トラ&アッキー」「フェリスボーイズ」のボーカリスト。現在、あらたなバンドを結成し、活動開始のために準備中とのこと。今後の活躍に目が離せません。
トラさんのガッツのある楽しい、湘南ならではのサウンドを聴きたい方はYoutubeで聴いてみて!


<後編へつづく>
インタビュー 2013年10月31日
平澤成基(ひらさわ なりもと)さん・佳恵(かえ)さん 結婚のきっかけ

平澤成基(ひらさわ なりもと)さん・佳恵(かえ)さん 結婚のきっかけ