バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<後編> 結婚のきっかけ

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バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<後編>

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結婚のきっかけ編集室

2018-9-21

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<後編> -

平澤成基さんは横浜を中心に活躍するミュージシャン。ジュエリーショップにお勤めの佳恵さんとは再婚同士。結婚に慎重になりがちな再婚カップルに届けたい、元気が出るインタビュー。今回は後編です。

将来に向かって二人の目標はある?

佳恵さん:
そんなことって考えたことないなあ。



成基さん:
うーんそうだなあ・・・「カッコイイ生活」したいよね。お爺ちゃんになって、船上パーティーとかにピアノと歌で参加するとかさ。
お互いに折角こういう音楽の仕事をしてるんだからさ。
音楽と・・・あとは普通に笑顔でいられたらそれで・・・ね。そういう人間になりたいよね。



佳恵さん:
うん。なりたいよね。湘南ってミュージシャンの方もたくさん住んでいらっしゃるんですが、皆さんとても良い感じなんです。



成基さん:
そう。加山雄三さんの時代に活躍されたブレッド&バターさんっていう有名なミュージシャンがいまして、お世話になっているのですが、とても素敵な方々なんです。



佳恵さん:
そうなんです。60歳を過ぎてらっしゃるのですが、ダンディーだし、かっこいいし、歌声も全然衰えていなくてほんとに素敵なんです!



成基さん:
音楽も古くないんだよね。土地柄もあるんですかね、何ともいい雰囲気なんです。
皆さん大変なこともあるんでしょうけど、とても素敵なライフを送っていらっしゃって。



佳恵さん:
ずっと現役でいながら魅力をキープし続けて、素敵な音楽をやっている姿っているのは、やっぱり憧れますね。ああいう方達みたくなれたらいいなあって思います。
周りにも音楽好きが集まっていらして、優しい雰囲気のね・・・あんな環境に居続けられたら幸せだろうなあと。

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<後編> - 歌って踊れる合唱隊を主催してます!

歌って踊れる合唱隊を主催してます!

成基さん:
そうそう、俺たち最近夫婦で合唱隊を作ったんですよ!
彼女はピアノが出来るし、僕は歌を教えられるしっていうことで、なんかおもしろい合唱隊を作ろうよってね。
僕はこれからデビューするような人に歌を教えるような仕事ですし、彼女は音大でずっとピアノをやってきていたので、何か面白いことができないかなって思ったんです。プロ志向の子を一人一人教えていたのですが、そうじゃなくて、近所のおじさんおばさんや、若い子もこどもも、みーんなで年齢関係なく集まって歌えるような・・・ね。
昔のヒット曲に、ハーモニーを作って合唱曲にアレンジして歌うんですよ。あと、僕は昔ダンサーだったこともあるので振り付けをやったりしてね。
普通にない合唱隊を作ろうよってやっていたら、人がどんどん増えてきて・・・。



佳恵さん:
そうなんです。メンバーは固定ではなくて、皆さんお仕事されている方もいるので、この日に参加できるけどこの日は参加出来ないっていうのも全然あり! にしてます。
月に2回で、その月の課題曲を決めて2回のレッスンで仕上げる・・・みたいなのを定期的にやり始めているんですけれど、それがすごく楽しいんだよね?



成基さん:
最初は4、5人だったんですが、少しずつ増えてきて10人超えてきたんです。



佳恵さん:
人数が増えてくると楽しいんですよー、コーラスって。10人超えてくると俄然迫力が出てくるんです。
ちょっとくらい下手な人がいたとしても、合唱だときれいに聞こえるんですよ。
あれは楽しいよね? 合唱もずっと続けていきたいねー。



成基さん:
そうだね。うん、あれ楽しいよねー!
僕はプロの人たち相手に、ほんのちょっと音程が届いてないっていうようなことを指摘するようなレッスンばかりをしていたけど、合唱はそんなの関係ないじゃない? 音程が外れていようが「はい!いいですよー」ってね(笑)



佳恵さん:
ちょっとくらい音程が外れてもわからないからいいんです。気にならない。
もともと歌うのが好きな人たちが集まってきているので本当に楽しいんですよ。
曲は皆さんが知っている曲を選んでいるんですが、とくに昭和歌謡をメインにやっていこうっていうことで・・・例えば、一番最初にやったのが沢田研二の「TOKIO」(笑)



成基さん:
そう、バリバリみんな踊って歌ってねー。



佳恵さん:
そう。振り付けを入れながら歌うんです。簡単なハーモニーにしてるのですぐに覚えられるから楽しいの。
2回目が尾崎清彦の「また逢う日まで」(笑)
サビの部分をハーモニーにしてね。



成基さん:
上は60歳くらいから下は小学生まで。年齢もバラバラでねー楽しいよね。



佳恵さん:
そう! この間は4年生の男の子が参加してくれて・・・こどもはフリーの自由参加なんです。
最初はご両親と一緒にお子さんがついてきたっていう感じで、恥ずかしがって後ろの方に隠れていたんですが、最後の方では前に出てきてやってたね。



成基さん:
そう、踊って歌っていたものね。ああいうのを見ると「いいなー」って思うよね。



佳恵さん:
そうね。楽しく過ごせてくれたんだなーって。



成基さん:
「OH! MY合唱隊」っていう名前にしたんです。
英語で「OH! MY GOD!」ってあるでしょ? あれからとって「オーマイガッ! ショウタイ」って(笑)
それで、最終的に合唱隊のテーマソングを作ったりできたらいいなって。
人数も増えてきているんですが、20人位で打ち止めにしちゃってね。



佳恵さん:
それ以上になるとスタジオに入れなくなっちゃう?!
まあー20人から30人位が人数としては・・・ね? 今の練習スタジオは25人位が限界かな?
25人いけるかな?



成基さん:
いけるいける! 25人はいけるね。



佳恵さん:
それで来年あたりには発表もして・・・一度ステージの経験踏んでおかないとね?
地引網の時に発表しようかと思っているんだけど・・・。

地引網って?



成基さん:
僕らは毎年、地引網のイベントを企画しているんです・・・地元の漁師さん達と湘南の浜辺で。



佳恵さん:
湘南って、けっこう網元さんが多いんですよ。4月から11月くらいまで地引網をやらせてくれるんです。
私達と友人とで企画して・・・地引網の後には歌のライブもあってね。



成基さん:
大体300人位の人が集まるんです。



えーっ?! かなり大きなイベントですねー。



佳恵さん:
準備は大変なんですけれどね(笑)



成基さん:
屋根があって、その下にブルーシートを敷いてテーブルを置いて。みんなでそこに並ぶわけです。
湘南で地引網って東京の人はあまり知らないでしょう? 東京の友人一人に声をかけると、すぐに30人位は集まっちゃう。だから参加者があっという間に300人くらいになっちゃうんで す。
地引網ではね、シラスが取れるんですよ! それをその場で漁師さんが食べさせてくれる。
てんぷらにしてくれたりね。
近所の酒屋さんといくつものビールサーバーを用意したりして、焼きそばなんかもあって。それでも、ひとり2、3千円位で楽しめちゃうんです。



佳恵さん:
すっごく楽しいの。こどもがいるファミリーの方は本当に喜ぶんですよね。
私の友達なんかも家族連れで参加してくれたりするんですけど、こどもたちも地引網を引いて・・・ね。
それでそのあと、海辺でライブもやってっていうのが、私たちのイベントの特徴なんですけれど。



成基さん:
いつもゴールデンウィークの時にやるって決めてるんだよね。



佳恵さん:
お正月明けたらすぐに網元さんに予約を取りに行くんです。漁師さんと電話で打ち合わせをしてね。漁師さんだからメールなんてやらないから、日程を何度も確認したりね?
準備も何かと大変で、人数調整が特に大変。
いつの間にかすごい人数に増えていたり・・・メールでいきなり30人参加できる? とかね。



成基さん:
そう、人が集まりすぎちゃうから、告知もなるべく控えめにして、ブログ上だけで知らせているんですけど。
僕ら夫婦にとってもこれは一大イベントだね。でも楽しくて。



佳恵さん:
結婚前にもやっていたんですが、今みたいな大きなイベントとしてやり始めたのは結婚してからですね。来年はそのイベントの前座で「OH! MY 合唱隊」の初舞台を考えているんです。そのあとにはちゃんとプロのミュージシャンがやりますけど(笑)



成基さん:
終わった瞬間は疲れてボロボロだけどね。もちろん僕達だけでは大変なので、当日のスタッフとしてみんながお手伝いをしてくれるから成り立っているんですけど。



佳恵さん:
もう最高に楽しめるイベントだと思います。地引網だけじゃなくてライブも楽しめるから、皆が喜んでくれるんです。
来年もお正月が明けたらすぐに地引網を予約しなきゃ(笑)

バーで隣り合ったふたり 音楽がつないだ出会い<後編> - これから結婚する人たちへ「勇気をもって一歩踏み込んでみて!」

これから結婚する人たちへ「勇気をもって一歩踏み込んでみて!」

お互いに点数を付けるとしたら何点?



成基さん:
僕はもう・・・点数なんてつけられないです! うーん、100点満点の10000点!



佳恵さん:
えー?! そう言われちゃったらねー。
じゃあ、私は100点満点の・・・9500点くらいかなー。ちょっと少なくしてみたりして(笑)



お二人とも100点越えですね(笑)幸せいっぱい!
最後に、一度離婚されている方やこれから再婚するか悩んでいる方へ何かアドバイスをください!



成基さん:
離婚するときって、結婚式で「この人を幸せにします」ってみんなに約束しちゃったりとか、ご祝儀を頂いちゃったりするじゃあないですか。そんないろんなことを思って別れるわけなので・・・人間不信になっちゃったりする人もいるかと思うんです。
でも、人生長いんで・・・そんな気持ちになれる時があるんであれば、思いっきり踏み込んでみるのもいいんじゃないかと思いますけどね。
結婚も二回目とかになればもう、あとあといろんなものが付いてくるだけですから。
好きな人が出来たんだったら、ぐっとね、勇気をもって一歩踏み込んでみたらいいと思いますね。だって歳をとっていくと、それだけ出会えるチャンスも少なくなってくると思うんで。



佳恵さん:
本当にそう思います。出会いってひょんなことで起こることだから。
ふとした時に出会ったりとかって、別に夫婦だけじゃなくって、いろんな人との出会いも含めてですけれど。後々重要になる人との出会いも、ふとしたことからだったりすることもあると思うので。そんな時は勇気をもって前へ踏み出してみて、連絡を取ってみたり、話をしてみたり・・・ね。そうすることでお互いを知るチャンスにもなると思うので・・・。
最初から「こうだからダメとか、ああだからダメ」って決めちゃうんじゃなくて、一歩踏み込めるような余裕を持っていると出会ったりするんじゃないかな。



成基さん:
一人でも気楽だろうけれどね・・・でもやっぱり、一緒にいる人がいたら、何かの時にも話が出来るしね。
自分の親とか友達だけじゃなしに、家に一緒にいる人がいるって、それだけで断然楽しいから。



佳恵さん:
一人だけだと一つの見方しかできないけれど、「これってこうじゃないの?」って、違う見方を気づかせてくれる存在でもあるので、すごく助かることもいっぱいあるし、何より楽しいですから。



成基さん:
うん。そうだね!



佳恵さん:
一歩踏み込んで。引いてばっかりだと何も始まらないですから。



成基さん:
気が合った時のその時に何かが起きていく瞬間ってものすごいものだからね。
それこそお金にも変えられないし、何にも変えられない!



佳恵さん:
是非、勇気をもって一歩踏み込んでみて!



平澤成基さんは通称「トラ」さんとして、藤沢や横浜を中心に活躍しているアーティスト。「トラ&アッキー」「フェリスボーイズ」のボーカリスト。現在、あらたなバンドを結成し、活動開始のために準備中とのこと。今後の活躍に目が離せません。
トラさんのガッツのある楽しい、湘南ならではのサウンドを聴きたい方はYoutubeで聴いてみて!

<完>
インタビュー 2013年10月31日
平澤成基(ひらさわ なりもと)さん・佳恵(かえ)さん 結婚のきっかけ

平澤成基(ひらさわ なりもと)さん・佳恵(かえ)さん 結婚のきっかけ