結婚のきっかけ お遍路で出会った!?サバイバル夫婦<前編> 結婚のきっかけ

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結婚のきっかけ お遍路で出会った!?サバイバル夫婦<前編>

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結婚のきっかけ編集室

2018-9-18

結婚のきっかけ お遍路で出会った!?サバイバル夫婦<前編> -

和広さんは本郷の東大赤門前に店を構える老舗古本屋の若旦那。お二人が出会ったのは四国、お遍路の旅。2か月前に第2子を出産されたばかりの奥様は、赤ちゃんを抱っこして、そしてパパが大好きなお嬢さんも一緒にご家族全員でインタビューに応じてくださいました。

ご結婚式はいつされたのですか?

和広さん:
結婚式は2009年11月1日です。1並びで語呂がいいんじゃないかってサンガの皆さんが決めてくださいました。
私が事務局をやっている「寺ネット・サンガ」のメンバーが「サンガ・ウェディング」をしようって言ってくださったんです。その中の名取住職(真言宗 豊山派の密蔵院のご住職)がご自分のお寺を貸してくださるということになりまして。
超宗派で挙げて頂けるんだったら「サンガ・ウェディング」をやりましょう!ということになりました。

仏前結婚式で、しかも違う宗派のお坊さんが集まってくださり、それぞれのお経をリレーしてくれたのです。
南無妙法蓮華経から南無阿弥陀仏など、順番にお経を唱えていってくれました。仏式で、しかも、超宗派の挙式は初めてのことでしたので、参列者の方みなさんにも大変喜ばれました。
仏式の挙式自体が珍しいものですが、超宗派の結婚式はサンガでも初めての試みでしたし、多分日本でも初めてだと思います。
とても感動的な結婚式が出来て良かったなあと思っています。

(和広さんは現在、超宗派のお坊さんの会「寺ネット・サンガ」の事務局も運営されています。頭を丸めていらっしゃいますが、お坊さんではありません)

素晴らしい結婚式だったのですね! ところで、お二人の出会いのきっかけはどこだったのですか?

友香さん:
2007年の9月の初めに。四国のお遍路で出会いました。それで、9月22日に付き合い始めました。

お遍路の旅で出会ったのですか!

和広さん:
はい。もともと、僕はサバイバル旅行みたいなのが好きなんですが、何となくお遍路に行こうと思い立って。
で、僕よりもっとサバイバル旅行が好きな彼女も。

彼女はインド3か月とか一人で行ってしまうような人なんです。実は、寝袋持ってというようなサバイバル旅行は、日本では四国が一番サバイバル出来るんです。そんなことから僕はお遍路の旅に出たんです。
お遍路さんが泊まる善根宿(ぜんこんやど)っていう宿泊施設があるんですが、そこは、お遍路同士が情報交換出来たり、いろんな交流が出来るところなのですけれど、そこで彼女と出会いました。

善根宿の宿主さんにお酒を誘われて、それで皆で飲んだのですけれど、その時、「じゃあ、メール交換しましょう」っていうことになり、お遍路の間に「こんなお寺に行ったよ!」とか「次は○寺だよー」とか「こんなことがあったよ」なんてメールし合っていたんです。
それで、彼女のことを、ああ、良い人だなあと思うようになって。

「じゃあ、また会おうよ!」となって・・・お遍路で、空海さんが(二人を)出会わせてくれたのかなあって思っています。

※善根宿(ぜんこんやど)
修行僧や遍路、貧しい旅人などを無料で宿泊させる宿。宿泊させることは、自ら巡礼を行うのと同じ功徳があるとされます。

彼女のことをいい人だなあって思った決めてってどんなところだったのですか?

和広さん:
メールの文章だったり・・・「小鳥が手から食べていった」とか。彼女の素朴な感性が好きだったですね。

友香さんは彼のどんなところが?

友香さん:
出会った日に、善根宿で宿主さんを交えてみんなで話をしたのですが、その時に、彼といろんな話をしたんです。丁度その時に私が悩んでいたことを話したら、彼はその話を全部聞いてくれて。

なんというか、彼は受け止めてくれるという感じで、とても包容力のある人だなあって思って、だんだん魅かれていきました。
もう、会うこともないと思っていたので、全部さらけ出して・・・だから話せたし、私はいろんなことを正直に話したんです。

話している時に、お互いが惹かれ合ったのですね。

和広さん:
彼女は10歳年下だから、こんなおっさんは絶対に眼中にないだろうと思っていたし、その時は全然恋愛に興味がなかったんです。その時は彼女に対して恋愛感情はなかったですね。

彼女はとにかく面白い。いつもはおとなしいんですけど、旅行とか、自分の得意分野になるとすごい熱い人なんですよ。
そういうところがおもしろくて。で、決して裏表がないし、飾らない人なんです。

一番僕が好きなエピソードがあるのですが、たまたま、おでんを一緒に食べることがあって、おでんの最後のツユに、ジャガイモのかすとか、大根の切れ端が残っているでしょう? 彼女が「ここが、煌めいてる! この残り汁のここがおいしいのよね」って言った瞬間に、「ああ、この子わかってるなー、人生の機微を!」って(笑)

こういう子だったら、ほんとに一緒に過ごしていても楽だし、話せるなあと思って、安心して付き合うようになったんです。

結婚のきっかけ お遍路で出会った!?サバイバル夫婦<前編> - 驚きのプロポーズ

驚きのプロポーズ

プロポーズはどんな感じだったのですか?



友香さん:
私からプロポーズしたんです。



エー! そうなんですか?



友香さん:
本当に結婚願望はなくて、将来一人でも・・・って思っていたんですけど、「この人とだったら結婚したい!」と思ったんです。で、もうその気持ちを伝えたくなって・・・。

すぐに一人で(手作りの)二人の結婚指輪を作りに行って、それを持ってクリスマスにプロポーズしました。



先に二人分の指輪を、奥様が作りに行ったんですか?



友香さん:
手作りとか好きなんです。彼には内緒で手作りできる指輪屋さんへ行きました。



和広さん:
彼女は七宝とか、アクセサリーとかそういう職人関係のことも好きで、よく作品を作っているんですよ。

でもあの時は、まさかプロポーズされると思わなくて・・・言葉も出なくて・・・。同時に、なんか申し訳ないことをしたなって。
僕からしなきゃいけないと・・・男性からプロポーズしたほうがいいなって思ったくらいなのに。
また、こんな10歳も違うおっさんと結婚して大丈夫かいなーって心配になっちゃって・・・。

本当にもう、結婚してくださってありがとうございます! どうも!(笑)



プロポーズの瞬間ってどんな感じだったのですか?



友香さん:
薬玉に・・・(笑)



和広さん:
手作りの薬玉だったね。



友香さん:
「結婚してください」って書いてある紐を引っ張ってもらって・・・。



えーっ! かわいい!!



和広さん:
ふふっ! うれしかったですよー!



友香さん:
クリスマスだったので、指輪は長靴の形をした袋に入れて渡したよね?!



和広さん:
うんうん。



友香さん:
ちょっと不安もあったけど、断られるとかも考えずプロポーズしました。
それよりも言いたい気持ちの方が強くて。断られてもいいから言いたいなと思って・・・。

結婚のきっかけ お遍路で出会った!?サバイバル夫婦<前編> - お付き合いから結婚へ・・・変化は?

お付き合いから結婚へ・・・変化は?

「付き合いたい」って先に言ったのはどちらですか?



和広さん:
どっちだっけなあ?
ファーストデートが鎌倉でした。僕から誘って。その頃は彼女は浜松に住んでいたのです。



友香さん:
その時は鎌倉大仏や寺を回りました。お台場もいったねー。
そこから2年ほど付き合ってから結婚しました。

私は実家で家族と暮らしてましたが、その頃は結婚願望はなかったんです。家族も結婚すると思っていなくて、ずっと一人でいると思っていたようだったので、彼を連れて行った時はビックリして喜んでました。



「結婚したら想像と違うとか、こんなひとだったの?」っていう発見などありますか?



和広さん:
うーん。「こんな似てるんだぁ」ていうのはよくありますけど。



友香さん:
うん。似てる!



たべものとか?



和広さん:
たべものもそうですし、考えていることを話すと同じだったり。感性も似てるし・・・。



じゃあ、喧嘩とかは?



友香さん:
結婚してからのほうが喧嘩しないかな。



和広さん:
しないねー。最近もいつ喧嘩したっけ?って。



噂には聞いていたけど・・・喧嘩しないカップルって本当にいるのですね(笑)



和広さん:
もう、しゃべることしゃべること。
「よるさん」っていって夜に散歩に出かけることが多いんですが、散歩していも話が尽きないし、喧嘩する要素はあるかもしれないけど、喧嘩にならないよね。



友香さん:
ならないですね。私は全く我慢もしてなくて・・・でも言いたいことはお互いに言ってる。
私は自分の言いたいことは彼に言っているけど、彼は私が納得いくまできちんと話してくれるので、けんかにならないんです。そんなに意見も食い違わないし。

<後編へつづく>
インタビュー 2013年3月30日
青木和広さん・友香さん 結婚のきっかけ

青木和広さん・友香さん 結婚のきっかけ